未破裂の脳動脈瘤はどうすればいいか

脳動脈瘤は破裂すれば、すぐに手術をしなければいけません。
くも膜下出血は依然として死亡率が高いです。
未破裂脳動脈瘤の場合は、緊急性はそう高くありません。
様子見を選択することが非常に多いです。
しかし、様子見にもリスクがあることを理解しておくことが重要になってきます。
様子見する場合、いつも破裂のことを考えることになるわけです。
破裂率は年間1パーセントほどですが、生涯で見るとかなり高くなります。
たとえば、50歳の人が平均寿命まで生きると考えれば、生涯の推定破裂率は約30パーセントにもなるわけです。
様子を見れば脳動脈瘤がなくなるわけではありません。
手術することも視野に入れるべきです。
手術は開頭手術とコイル塞栓術の2パターンがあります。
どちらも成功率が非常に高く、死亡率はわずか1パーセントです。
後遺症や合併症のリスクもありますが、気にする確率ではありません。
医師としっかり話し合って選択することが大切です。